影を拾った太陽ー番外編ー
「ちょっとトイレ行ってくるね」
「あ、うん」
適当に嘘をついて彼女と別れ、二人の元へと向かった。
もうこれが最後だよ。叶斗。
身を引いたんだから、今度こそ離れないでよね。
「やっほー。二人とも楽しんでいる?」
俺の顔を見たとたん、不機嫌な顔をする二人。
そんなに露骨に嫌がらなくたって良いじゃないか。
「何だよ。綾瀬と一緒じゃねぇの?」
少し期待するように言われてもね。
ここに彼女連れて来てもややこしくなんじゃん。
「叶斗。もしかしたら今頃光凛ちゃん、酷い目に遭っているかも。さっき見かけたんだよ。危なそうな男数人」
「はぁ!?そういうこと早く言えよ!」
もちろん、そんな男見たなんて嘘。
でもこうでもしないと、叶斗ってば行かないから。
変な意地張って、好きじゃないとか否定して。
似たもの同士ってこういうことなのかも。