世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
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「あれっ!!花莉スク水なの!?」
私がトートバッグの中から出した水着を見てそう言った明日葉。
「う、うん。この水着1回も着てないな、と思って…」
これは本当だけど、少し嘘。
露出が多い水着を着たくなかった、という理由が大きい。
「じゃああたしもスク水にしよー!!」
そう言って明日葉はTシャツを脱いで下着姿に。
女の子同士だから同じところで着替えても全然いいんだけど…いいんだけど…!!!
明日葉細すぎじゃない!?
バイクの後ろに乗せてもらった時も思ったけど……明日葉は脱いでもやっぱり細すぎる。しかもスタイルいいし…
じっと明日葉の細い体を見つめていたら、明日葉は着替える手を止めて。
「そーいえば!!」
私と目を合わせて、にやりと笑う。
「な、なに…?」
少し、ほんの少し、嫌な予感がする。
じりじりと距離を詰めて迫り来る明日葉。
私は一歩、二歩、と後ろにさがり…やがて、ドンっ!と背中がロッカーにぶつかった。