世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
ちゃんとしよう。
考えていても仕方ないんだ。
ごくんとご飯を飲み込んでから、私は口を開いた。
「詩優、あのね…今度の放課後、関根さんと遊びたいの」
それからこの間の関根さんの提案を詩優に話そうとしたが、彼は
「関根から聞いた。
花莉は俺が送り迎えするから、遊んでこいよ。聞きたいこともあるんだろ?」
と言ってくれた。
関根さんから、いつの間に聞いてたんだ。
2人が話していたことに全然気づかなかったや。
詩優は、もしかしたら遊ぶのに反対するかもしれないと思っていたから…
賛成してくれてよかった。
…それに私が関根さんに聞きたいがあることもわかっているみたい。
何も言っていないのに、詩優はすぐに私のことをわかってしまう。
「ありがとう、詩優」
詩優には本当に感謝。
「おう。あとは2人で遊ぶ日決めて、俺に教えて」
優しく微笑んでくれるから、私は頷いてから安心してお弁当を全部食べて。
デザートに空木からプリンをもらった。