世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




本当に、お父さんが死んでしまっているならお墓があるはずだ。
でも、私はお父さんのお墓には1度も行ったことがない。




…ってことは死んではいないんだ。
じゃあ、なんで私はお父さんに会えないんだろう。




考えても考えてもわからない私は、次の日お母さんに聞いてみた。
「お父さんがお空にいるってどういうことなの?死んじゃったの?」って。





すると、お母さんは本当のことを教えてくれた。




「お母さんがお父さんと仲良くできなかったからお別れしちゃったの」




ごめんね、と何回も謝られて……。
お母さんがひどく悲しそうな表情で言っていたのを今でもよく覚えている。




その時の私はどうしたらいいのかわからなくて、ただぎゅっとお母さんに抱きついた。

お母さんは目に涙をいっぱいためて、苦しそうに、悲しそうに……涙を流していたから私も苦しくなって。





あの日の私はお母さんの幸せを強く願った。
『お母さんがしあわせになりますように』、って。




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