一欠片のメモリー~君をさがして~
第1章 出会い


何も変わらない日常に嫌気がさしていた。毎朝決まった時間に起床する。朝食を摂り登校する。退屈な授業を受け、放課後はそのまま帰宅する。もちろん寄り道もしたりしない。そんな平凡な生活をもう3年以上も続けている。当たり前のことかと思うかもしれないが、父は国立病院の医院長、母は国際的ピアニスト、兄は医大生、姉は陸上の短距離走の日本代表をしている。
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