ワケあり男子
そのうち先生がやってきて、授業が始まった。


体育は苦手。


特に球技は…。


バシッ!!


「きゃあっ」


試合形式でバレーボールをしていたら、飛んできたボールが頭に当たる。


「大丈夫ー?休んでていいよ」


同じチームの子に促され、コートを出て体育館の端に座り込む。


スピードのあるボールでもなかったのに、こんなことになって恥ずかしい。


他の子ならきっとよけてた。


我ながら鈍臭いと思う。


「保健室に行く?」


試合をしていない何人かの女子も心配してくれて、いつの間にか取り囲まれる。


「座ってれば平気。ありがとう…私のことは気にせず応援に戻ってね?」


「無理しないでよ?また後で様子をみにくるね」


最終的には、ひとりの女の子だけが私の側に残っていた。


< 11 / 160 >

この作品をシェア

pagetop