ワケあり男子
「複雑なカオしてんじゃん。律はいいやつだよ」


隣に座っている男の子が、ふははっと笑う。


「俺には扱いにくい弟だよ。お前にはいい友達でもさ」



「そんなこと言って、懐いてるから毎日ここに来るんじゃん?」



「そうかのかねえ。あ、注文入ったな。さあ、仕事するかー」



ふふっと微笑むと、如月さんはカウンターの奥へと消えて行った。



隣に座っている男の子が、まじまじと私を見つめる。


「なっ…なにか」


「松風女子って賢いんだろ?律も俺も底辺の籾高だし、関わるとロクなことないよ」



百合ちゃんが言ってたようなことを言ってる…。



「それが…籾高のこと、あまりよく知らなくて。律くんに助けてもらったのは事実だから、また会いたいなって…」



わあっ、しまった。



正直に言ってしまった。









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