ワケあり男子
自分ではボーッとしてる自覚はないんだけど、周りによく言われるからそうみたい。


「今日はあいつらいたの?」


「う…うん…」


小走りで学校に向かっていたけど、百合ちゃんが急に立ち止まる。


「大丈夫だった?心配だよ…やっぱり私が一言言ってあげる」


心配そうに顔を覗き込んでくる。


百合ちゃんは優しいから、何度もこう言ってくれる。


あの男の子たちは、百合ちゃんが乗ってくる駅より早く降りるってのもあるし、わざわざ来てもらうのも申し訳なくて断ってるの。


「ううん、平気。それに今日は…助けてくれる人がいたの」


「そうなの!?どんな人?」


「籾高の人だって…大人っぽかったから、年上かなぁ…」



すると百合ちゃんの顔が一変した。


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