蘭蝶 短編集
「私が無理矢理でも引っ張て来た価値はあったでしょ?」



無理矢理だった自覚あったんだと思いながら美玲にも伶にも褒められて少しばかり嬉しくなった



どこか、伶も私が幹部になる事は認めていないってわかってた。だから、そんな伶にも少しは認められたのかと思わずにはいられなかった



そんな様子を幹部室から見ていた存在に私は気づかなかった



そのまま引き連れられるように幹部室へとまた連れて来られた私。そして私をにらむ陣



この空気に耐えられないから面子たちの所に逃げてるのに…。と思いながら大人しく椅子に座った



「あ、私、やる事あったんだった。伶も手伝って」



「……、あぁ、わかった」



双子が目線で少し会話しながら部屋を出て行った



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