蘭蝶 短編集

デート 伶side

ついにやって来たデート当日



朝から柄にもなくそわそわして美玲にもなんかあった?と聞かれる始末



『あ”ー、柄じゃねぇ!!』



思わずそう言ってしまうのも無理はない、そわそわし過ぎて約束の時間の一時間前には待ち合わせ場所に着いてしまった



丁度木陰だし、ここで待ってるか。そう思って近くのベンチに腰かけた



「ご、ごめんね?待ったよね」



約束の15分前に愛美が来て俺の方に駆け寄ってきた



『え?…いや、全然待ってねぇよ。俺もさっき来たし。』



やべぇ、反応がワンテンポ遅れた。だってさ、愛美の格好可愛すぎる…。それにしても、いらねぇと思ってた湊のデート講座が役に立つなんて思ってもなかった。



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