蘭蝶 短編集
そういうと、少し残念そうな顔をした伶くんだけどそれなら仕方ないな。けど、家まで送るよ。と言った



『え…!いいよ、悪いから…』



「愛美は俺らが知り合ったきっかけ忘れたのかな?」



黒い笑みを浮かべながら私を見るので少し気圧されながらも忘れてませんと小さく返した



帰り道、伶くんはあのストラップ誰にあげるんだろう…?ともやもやした気持ちが残ったまま伶くんの隣を歩いた



「なぁ、愛美」



私の家まであと数分のところで伶くんは今までの雰囲気とは違う雰囲気で私の名前を呼んだ



『……え?うん?』



考え事をしていた為反応が少し遅れた私。



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