蘭蝶 短編集
私は彩へのお土産を買い終わり、伶くんはその間にストラップコーナーに行ったみたいだった



伶くんの姿を見つけ声を掛けようと近くに行くと伶くんが持っていたのは可愛らしい女の子が喜びそうなストラップだった



私が少しの間固まっていると伶くんはストラップを決めたのかそのままレジに並びに行った



デートとか今日手をずっと繋いでいた事とかで私は少し勘違いしていたのかも知れない。



「愛美、お待たせ」



いつの間にか帰ってきた伶くんに驚きながら返事をする



「もう、結構いい時間だな。夕飯一緒に食べるか?」



『え?…あー。ううん。お母さんに夕飯は家で食べるって言っちゃったから家でご飯食べるよ』


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