16歳。ブルーアイス。
中学二年の頃には、バレンタインのチョコレートを手作りして、当時生まれて初めて気になっていた同じクラスの男子に渡そうと試みたことがあった。
その子と、住んでいるマンションが同じだと言う友達の情報のもと、放課後、オートロックのインターフォンを鳴らしてエントランスまで呼び出し、渡したものだったが、その子はあまり嬉しそうではなかったし、むしろ迷惑そうな顔をしていたように思う。
そして翌日その子は学校に来なくて、直感的に避けられた、と感じた。
そうしたら憑物が落ちたみたいに、
あれ?そもそもなんで私あの子にチョコ渡したんだっけ?と疑問にさえ思い、冷静になった時、
ああ、友達の期待に応えるべくしてただけのことだったのかなという結論に至った。
バレンタインイベントに向けて作戦を練る友達や、聞き飽きた「好きな子いる?」という言葉、嬉しそうに協力してくれる友達。
“好きな人”を無理やり創り出しただけのこと。
昔にも感じたことのある違和感に、やるせなくなった。