もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「謙虚なんだね…」
それとも生まれた瞬間からモテまくってると感覚がおかしくなるのだろうか…
おお、凡人には分からない世界。
「はは」
イケメン転校生が笑った。
彼はよく笑う。
でもぜんぜん楽しそうじゃない。
ただ“笑っている”演技をしているかのような。
「そう見える?」
彼が聞く。
「え…?」
どういう意味?と聞く前に先生が教室に入ってきて、この会話は打ち切りになった。
イケメン転校生はまた頬杖をついてボンヤリしている。退屈そう。