もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
どうしよう。
女子を泣かせるなんて人生で初めてのことで。
てゆうかそもそも、大してモテるわけでもない私が、こんな風に呼び出しをくらう日がくるなんて思いもしなかった。
ど、どうしよう…
こうなった原因はほとんどハヅキのせいだと思ってる。
でも私も、周りの気持ちも考えないで京星くんを巻き込んだ。私のせいだ…
思わず黙り込んだ私にイラッとしたのか、舌打ちをした瀬田さんにドンッと肩を突き飛ばされた。
「黙ってんなよ!」
「っわ、」
バランスを崩して後ろに踏み出した足がうまく地面につけなくてグニャリと曲がる。
そのままグラリと体が倒れて。
私のすぐ後ろは階段だ。
遠ざかっていく3人の顔がサッと青ざめたのがわかった。
落ちる…!!