もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
―――グシャリ。
食べ終わって、包んでいた紙だけになったそれを握りつぶした。
すぐ傍を通り抜けていくカップルの楽しそうな声とか、スピーカーから流れる陽気な音楽とか――それがとにかく気に障る。
…何でこんな所来たんだろ、俺。
つーか何なわけ?
キョーセーくんのアレにはあんなに慌ててたくせに、俺のには――
「間接キス、だったのにね?」
「っこのみ?」
心配で追いかけてきちゃったよぉ~!と言うこのみに疑いの視線を向ける。
追いかけてくるほど心配なら何でそんなに楽しそうなんだよ?