もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
何でもないような口調で、そう聞いてきた。
わ、私がハヅキのこと…好き!?
「な…ないよー。それは…だってハヅキだよ?」
小さい頃ずっと一緒にいた、元天使で現悪魔のハヅキ。私にひどいことばっかりしてくる…
「…そっか」
少し間があって、私に向き直った京星くん。
「今までごめんな、しつこくて。」
「う、ううんっ…そんなこと」
「…あのさ、」
チラ、と一瞬、私の後ろに視線を走らせた京星くん。
なんだろう、と振り向く前に
強く腕をひかれて、気づいたらギュッと、抱きしめられていた。