もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
吐き捨てるようにそう言って、私の手首を乱暴につかみ
再びベッドに組み敷かれる。
私を見下ろす熱っぽい瞳に、ドキッ、と心臓がおかしいくらい跳ねた。
「は、はづ…」
「好きだよ」
チュ、と唇がおりてきて触れるだけのキスをする。
「好きだよ。
好きって言葉じゃ足りないくらいに」
もう一度唇がおりてきて、さっきよりほんの少しだけ長いキス。
「…どうしても、言えなかった」