もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「…っ、」
人として終わってる…!いやもはや人じゃない、この…
「悪魔…!!」
つかまれている手とは反対側の手を振り上げた。
でも今度は振り下ろす前につかまれて
「痛っ!」
ドンッ!とそのまま壁に押し付けられた。
背中にジワリとした痛みが広がる。
「…いいねその顔」
わたしの足を割るように入れられた足。
超密着した状態で、ハヅキが私の顔を覗き込みうっとりとした笑みを浮かべた。
「…あんたの泣き顔、超そそる」
そして顔を近づけてきたと思ったら、チュ、と目元の涙に口付けられた。
「変態…!」
「何それ、褒め言葉?」