もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】






「…っ、」




人として終わってる…!いやもはや人じゃない、この…



「悪魔…!!」




つかまれている手とは反対側の手を振り上げた。



でも今度は振り下ろす前につかまれて





「痛っ!」





ドンッ!とそのまま壁に押し付けられた。



背中にジワリとした痛みが広がる。





「…いいねその顔」





わたしの足を割るように入れられた足。




超密着した状態で、ハヅキが私の顔を覗き込みうっとりとした笑みを浮かべた。




「…あんたの泣き顔、超そそる」





そして顔を近づけてきたと思ったら、チュ、と目元の涙に口付けられた。





「変態…!」



「何それ、褒め言葉?」






< 53 / 537 >

この作品をシェア

pagetop