キミ観察日記
 与一は不思議でたまらなかった。

 イノシシの解体というのは、そんな小さな身体でできるようなことなのかと。

 ーーガタン

「……繭?」

 物音が聞こえ振り返ると、そこには、もう少年の姿はなかった。

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