欲望の飴と飴売り少女Ⅱ
「私も春香に冷たい態度を取ってしまったけど春香が目を覚ましたらもっと一緒にいたいわ」


木原さんのお母さんが涙を浮かべながら木原さんの方を見る。

「俺も家に帰らないで、自分のことばかりだ」
木原さんのお母さんとお父さんは目が赤くなっていた。




木原さんが起きたらお母さんとお父さんが愛していることを伝えたい。




「春香さんに伝えたら喜ぶと思います」
家族のことで悩んでいた木原さん。こんなにも愛してくれる家族がいる。

「ありがとう。さっきの男の子は初めてみるけど友達?」

「同級生です。昔春香さんに会っていてその時からの友達みたいです」


「そうなの。こういう状況だしびっくりもするよね」

なんか動揺していた本郷のことはうまく濁して伝えた。俺らが知らない過去の話しをして混乱させても意味がない。




そろそろ話しがもたないし帰ってきてほしい。



__トントントン。やっとドアをノックする音が聞こえた。
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