欲望の飴と飴売り少女Ⅱ

帰り道.山下蕾

外は薄ら暗くなっていた。日が沈み始めている。少し沈黙が続く。



最初に口を開いたのは本郷_裕翔くん。
「あのさ、突然取り乱してごめん」



外が暗くてどんな表情してるけど落ち込んでるんだろうな。

少し裕翔くんの顔を見たあと亮太は軽く息を吐き出す。


「ああ、木原さんのお母さんとお父さんと3人で少し気まずかったんだぞ!」


茶化す様に返答する。

「大丈夫だよ!亮太はお母さん達に人気あるから」


私は亮太のフォローをする。授業参観の時も登下校の時も同じ学校の生徒の親、近所のおばあちゃんに声をかけられてるのをよく見る。
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