沈黙の歌姫
恐怖と気持ち悪さで震えが止まらない私を、彼はそっと抱きしめる。
『遅くなって悪かった。怖い思いさせた』
さっき触れられていたのとは全く違う。
温かくて落ち着く…。
昨日出会ったばかりなのに…。
彼の温もりに包まれたら、溢れ出す涙を止めることは出来なかった。
何も言わずにただただ抱きしめてくれる彼の胸は居心地が良かった。
ついさっき、もう関わらないようにしよう。そう決めたのに…
メニュー