触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
「急に来るからびっくりしたけどね」
「急に来ないとサプライズ感ないでしょ」
「見ていい?」
どうぞ、と言われプレゼントを開けてみる。
大きな袋に2つの紙袋が入ってて、1つは大好きなアーティストの最新アルバム!
欲しかったやつだ!!
「うっわ!マジ!?ありがとう…!!」
思わず興奮してしまう。
あともう1つは桜井さんにとってシャレのつもりなのかまさかのコ○ドーム…!
見た瞬間真っ赤になる。
「バカッ!何だよこれ!」
「シッ!」
静かにしろと人差し指立ててリビングに家族が居ることを強調してる。
小声で「だからってコレはないだろ?」と言う俺は何だか悪いことをしてる気分で完全に動揺してしまっていた。
そんな俺を見て面白がる桜井さんは紙袋からその箱を出そうとする。
「使い方わかってる?えっと、コレはね〜」
「なななっ!何言ってんの…!!って……わっ!!」
慌てて取り返そうとするも手から離れていく。
下に落ちる…!!
寸前で素早く掴んだ。
「ちゃんと中身見てよ」ってそれどころじゃないから…!!
悪ふざけもいい加減にしないと…!
前のめりになった足は靴下で滑ってそのまま桜井さんの方に倒れてしまう。
「えっ!ちょっ!キャッ…!!」
玄関ドアに押し倒す形でゴンッ…!
おでこ同士がぶつかったけど何とか唇は免れた。
「あ……っ」
至近距離で見つめ合ったまましばし動けない。
「だ、大丈夫?ごめん…」
ハッと我に返り離れた。
真っ赤になった2人。
キスはしてないけど……いい匂いがした。
とっさに掴んだ身体も柔らかかった。
「もう……大胆なんだから」と桜井さんはチラリとリビングの方に視線を送る。
「え?」
まさかっ!
後ろを振り向くと楽しそうに見てる涼子さんと真顔で見据えてる奈那が立っていた。
フイッと立ち去る奈那に胸がズキンとなる。