触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜




「奈那…?おーい、奈那!?」




普通に会話してたのに急に寝落ちしてしまう日もしばしば。
携帯握り締めたまま目閉じてる…可愛い。
ちゃんと布団かぶりなよ?
髪を撫でてあげれないのがもどかしい。




今日はどうだったの?ってつい聞いてしまうけど、本当は直接見たいよ。
大学で奈那がどう過ごしてるのか。
電話する頃にはもうルームウェアだからどんな格好で通っているのかわからないし。




前に見たスタバでの私服はやっぱり似合ってて可愛かった。
大人っぽかった。
大学生ともなると色々とスタイルも変わってくよね。




「え?今日のコーデ…みたいな感じ?」




はい、そうです。
遠いからこそ見たいな…的な!?
勇気出して言ってみたんだけど向こうは照れてる。




「何それ、芸能人じゃあるまいし…」




言われた方は恥ずかしいなんてちゃんとわかってる。
俺なんて絶対ヤダもん。
でも奈那はオシャレだし彼氏としては見たい気持ちが勝ってんだけど。




「毎日はさすがに無理だけど…時間に余裕がある時は良いよ」




やったー!奈那大好き!!
こんな気持ち悪い要望に応えてくれてありがとー!!
引いた?って聞けば首を振ってくれる。




「私の片想い期間ナメないで」と笑う。
その言葉に痺れた。
そんなの俺こそだよ。
俺の方が好きに決まってる。
俺の方が先に好きになったはず!!
いつ奈那に幻滅されるかビクビクしてるのに……





「幻滅…?ないと思うなぁ〜きっと何言われても好きが勝っちゃう」




そう言いながら目を細める笑顔も大好き。
優しさが溢れていて心地良くなる。
またすぐ触れたくなっちゃうんだけど。
ここは我慢…我慢。




実際離れてみて不安を知った。
毎日一緒に居た時間がどれほど貴重だったか思い知らされた。
もう手の届かない距離に居るんだよな。
すぐに抱き寄せたりも出来ない。
電話を切った後の切なさ。
胸がギュッと締め付けられる。




その後の行動なんてわかんないもん。
何してるのかとか誰かと話してるんじゃないかとか。
歯を磨いて寝るタイミングすら予想つかなくなっちゃった。




おやすみメールも毎日は来ない。
何かどんどん荒んでく。
束縛野郎になっちゃいそうで怖い。
会うまでのこの空虚な時間が嫌で堪らないよ。









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