触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜




髪を片側に寄せてホックを外す。
もう直視出来ない。
見たら理性崩壊するから。
横向いて見ないようにしたのに両手を掴まれてパンティーの方に持っていかれる。




「ほら、ちゃんと見ないと脱がせられないでしょ」




「あ……うん」




ヤバい……視界に入ってきた。
まだ見ちゃダメだ。
反応するな……!俺……!




ゆっくり降ろして全て脱がせた。
何度も見てきた身体なのに改めて見るとドキドキが止まらない。
押し倒しそうになる。




「じゃ、ヒロも…」




あっという間に脱がされて2人でバスルームへ。
洗い合いっこって言うの?
泡だらけになって結構恥ずかしい。
細い指が触れてきてくすぐったいよ。
負けじと参戦するけどこっちがヤバくなる。




キュッとシャワーを止めてあの瞳で囁くんだ。




「早く部屋に行こ」




嗚呼……本当にそれヤバ過ぎる。
バスタオル一枚身体に巻いて……
アップしてた髪も降ろして……
胸元に手を置きながら「行こう」と俺の手を握る。
こんなの反則だよ……神々しい。




俺もタオル一枚の姿だけど。
もう少し筋トレ頑張ろ。
男の割には筋肉付きにくいんだよな。
細マッチョは嫌だ。




「何考えてるの…?」




部屋に入った瞬間そう聞いてきた。




「いや……もう少し鍛えようと」




「ダメだよ……今の身体つき好きなのに」




「え…?あっ…!」




好きなのにって言いながら胸を攻めてくる。
ビクッと反応しちゃうじゃん。
ずっと禁欲してたんだよ…?
今日は…めちゃくちゃ感じやすいかも。




舌で攻めないで……
歯を食いしばり我慢する俺を見ながらクスクス笑う。
そのままベットに押し倒されたのは言うまでもなく。




「ずっと我慢してたの…?偉いね?」




はい……この時を待ちわびてました。
バスタオル姿で見降ろされるのも興奮する。
舌が這い、そのまま唇まできて絡み合う。
奈那からの降り注ぐキスの嵐は意識が飛びそうになるほど。




間に入った足で急所にも触れてくる。
ゾクゾクと感じながら奈那の攻めに酔いしれていた。
わかってる……先にいったらダメなんでしょ?
でも久しぶり過ぎてすぐにストップかけてしまう。







< 336 / 409 >

この作品をシェア

pagetop