僕を壊したのは君だから。


はぁ……と、息があがる。


この暗がりにも目が慣れてきた。


実は今、大変な事態に陥っている。




だけど、そんなときもたいして焦らないのが、マイペース代表の朝比奈くん。



「ねぇ宮岡さん。告白の成功率が上がるスポットっていうのがあるんだけど」



この部屋にあるたった一つの出口から手を離し、


額に浮かんだ汗をぬぐって、彼は暇をつぶすようにしゃべり始めた。




朝比奈くんは、この事態がわかってないんだろうか。



外は6月の夏日の今日、


私たち二人はグラウンド横に設置されたプレハブ小屋に閉じ込められてしまったのだ。


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