たとえば、こんな人生も
「そういえば、いつきさん
昨日、姉さん達って
何時くらいに帰ったんですか?」


ソフトクリームを食べ終えて
ふと思い出した私はいつきさんに訊ねた


「日付が変わる前には帰ったよ」

「そうですか
私、なんでかお風呂上がった後からの記憶なくて」

「ひなたちゃん、間違ってお酒飲んで
酔ってそのまま寝ちゃったんだよ」


いつきさんのその発言に私は目を丸くする


…思いもよらぬ事実が発覚


「…ご、ごめんなさい
私、何か迷惑かけませんでした?」


なにぶん、記憶がないから

もしかしたら私も
シン君ほどじゃないにしろ
暴れていたかもしれない

何か壊したり
困らせるような言動をしたりしていなかったかと

不安になって問いかける


「……迷惑って言うか…」


いつきさんからの返答に内心ひやひやの私

そんな私をちらりと一瞥して
いつきさんはふっと笑みをこぼす


「可愛かったかな」


「…へ?
いつきさん、それどういう…」

「さて、そろそろ行こっか」


私の言葉を遮って立ち上がるいつきさん


「…?」


あやふやなまま

私はどこか楽しげな表情を浮かべてる
いつきさんの後を追った
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