元カレと再恋愛ってありですか?
「きゃっ!」
かなり風が強くなってなってきた。
体を斜めにしないと進めないような状態で紗那は資材の袋を運んでいく。
負けてはいられない。

台風独特の風と豪雨に負けじと紗那は作業を進めた。

重い・・・

さすがにたくさんある資材の入った袋を半分ほど運んだところで、握力が尽きて来た。
もちにくい袋を紗那は全身の力を使って持ち上げては運ぶ作業を繰り返した。
手袋をしていてもすでにびしょぬれの手袋と袋に何度も袋を落としてしまった。

泥がついてもどんどんと作業を進めていく。
これ以上台風の威力が上がらないうちにと紗那は必死だった。

『ドンッ』
「はぁー。」
最後の袋まで何とか移動した紗那は運んだ資材にシートをかけた。
残るは看板の撤去だ。
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