元カレと再恋愛ってありですか?
紗那は終わらない仕事に、奏介から遅れるというメールが来たことに少しほっとしていた。
~♪
「はい?」
メールを送信してからすぐに奏介からの着信があり、紗那はすぐに通話を選択した。
『俺。紗那もまだ仕事?』
「うん。まだ終わりそうになかったからちょうどよかったかも」
『そっか。終電くらいになりそう?』
「うん。多分なっちゃう」
『了解。』
「先に終わりそうだったら部屋に行ってて?」
二人はお互いの家の合鍵を持っている。
『いや。俺も終わらないかもしれないんだ。終わったら連絡して。俺も終わったら連絡する。』
「了解」
『もし早く終わったらGREENに来るか?』
「そうする」
『オッケー。あんまり無理すんなよ?』
「奏介も」
お互いに仕事を頑張る仲間でもある二人はお互いを気遣いながら励まし合うことが日常だった。
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