元カレと再恋愛ってありですか?
「俺はまだだなー。自分の店をやっと持つことできるけどさ。その店を成功させてこそ夢がかなうってことだからな。」
「そうだね」
「俺の夢に、力貸してくれよ」
「もちろん」
奏介の言葉に紗那は自分でも驚くほど早く答えた。


「サンキュ」

奏介の笑顔がまぶしい。


「仕事の邪魔して悪かったな」
と奏介はコーヒーを飲み終えると帰って行った。
その後ろ姿を見送りながら、次の打ち合わせの日が待ち遠しく感じる紗那。
自分自身の気持ちに、まだ自分が奏介を忘れ切れていないことに気づく紗那だった。
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