元カレと再恋愛ってありですか?
「なんだよ」
「きっと過保護な親になるね。私たち」
「当然だろ?わが子を溺愛して何が悪い」
「だね」
顔を見合わせて二人はもう一度笑った。

「我が子が大切なのは当然だ。」
「うん」
「だからなんでも買ってやりたくなる気持ちも当然だよな」
「ん?」
「・・・」
奏介の言葉に紗那が鋭いまなざしを向ける。
その視線を感じて奏介は気まずそうに微笑んだ。
「ごめん。また買っちゃった」
「何買ったの?今度は?」
「お風呂のおもちゃ」
「もぉー。使うのはまだまだ先でしょ?本当に必要なものは買ってないのに、余計なものばっかり増えるじゃない。」
「ごめん」
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