元カレと再恋愛ってありですか?
もしも自分もまだ好きだと奏介に言ったら?

12年前とは違った未来があるのだろうか・・・


そんなことを考えながら紗那は奏介がまっすぐに伝えてくる気持ちにも答えられずにいた。


「奏介」
「ん?」
「ありがとうね」
紗那は答えられない気持ちの言葉の分だけ、心から感謝を伝えた。
「おう」

今はこの距離がいいのかもしれない。

そんなことを考えながら二人は熱いコーヒーが冷めるまで一緒に過ごした。
< 69 / 237 >

この作品をシェア

pagetop