オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~

クリスマスプレゼントは…?

蓮人の誕生日から一か月が経ち、街は冬の匂

いに包まれ、恋人たちの聖なる日を迎える準

備に追われている。

「ももちゃん!今年はみんなでクリスマスパ

ーティーしようよ!」

「クリスマスパーティー?」

「蓮人さんと龍也さんと聖菜たちで!」

という聖菜の提案で、とりあえず龍也さんに

相談することになった。

「オレはいいけど…。」

言葉を濁した龍也さんが視線を向けた先は、

蓮人と私。

みんなで過ごしたい気持ちはあるけど、蓮人

と付き合って初めてのクリスマスだから、少

し、いやとても楽しみにはしていた。

蓮人はどう思ってるのかな…。

「じゃあ、終業式にやるのはどう?」

玲悟くんが提案した終業式は、12月23日。

「蓮人はどう?」

「いいよ。」

龍也さんの問いに、蓮人は表情一つ変えずに

答えた。

聖菜は玲悟くんに抱きつきながら喜んで、龍

也さんはそんな二人を微笑ましく見ていた。

12月23日の放課後。

いつもよりも早く学校が終わった私たちは、

カフェに向かい、パーティーの準備を始め

た。

聖菜と玲悟くんはお店の飾り付け、私と龍也

さんはクリスマスケーキ作り。

「ももちゃん。ありがとう。」

龍也さんは突然、優しい声でお礼を告げた。

私、何かしたっけ…?

「最近の蓮人、楽しそうだから。全部ももち

ゃんのおかげ。」

蓮人が孤独の中で生きてきたことをよく知っ

てる。
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