上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
その週の水曜日、再び三上さんから食事に誘われた。
自分の気持ちに気付いた今、三上さんとどうこうなりたいとは思わないけれど、もっと彼のことを知りたいという気持ちは抑えられなくて、すぐに承諾した。


三上さんは一度帰宅して、車で迎えにきてくれた。彼の車は有名な外国産のもので、革張りのシートは驚くほど座り心地が良かった。
そういえば、自宅マンション会社の近くだと言っていた。家賃は相当高そうだし、こんな高級車を所有しているし……この人、実はなんか凄い人だったりして……



連れてきてもらったのは、会社から20分ほどのところにあった、和食のお店だった。ここも、以前話していた友人から教えられたお店で、たまにふらっと来ているらしい。

魚料理が絶品だというから、さっそく煮魚を注文した。
出てきたのは、味はもちろん見た目も楽しめるもので、内心悶絶しながらいただいた。


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