上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜

「しおり、不安にならないで。ちょっと俺自身の話をするだけだから。でも、事前に話してはいけない内容もあるから、水曜日まで待って欲しい。誰かに何を言われても、俺を信じて欲しい」

「う、うん」

返事は返したものの、なんとなく怖い気がしてしまった。でも、涼介さんが待ってって言う以上、今は信じて待つ時だと思って、今は黙っておいた。




「それじゃあ、また会社で」

自宅まで送ってもらい、別れを告げた。
両親が結婚を認めてくれたことを嬉しく思っていたものの、涼介さんが何を話そうとしているのかという不安がどうしても残ってしまい、心の底から安心しきれないでいた。