上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「三上さんがしおりのことをどう思っているかはともかく、今の〝私のどこに……〟っていう発言は見過ごせないわ。
しおりはさあ、大学の時のことで臆病になりすぎてると思う。しおりはすごく真面目だし、相手のことを考えてあげららる優しい子だし、見た目だって恵さんに似て、ぱっちり二重でかわいいし、もっと自分に自信を持っていいんだよ。
実家のことだって、必要以上に隠すことない。何度も言ってるけど、それで離れていく人はそれまでの人だったってことよ。哲平さんも恵さんも、本当にしおりのことを愛してるし、その親友の私のことも可愛がってくれる、愛情深い人達だよ。だからさあ、〝私なんて〟とか卑屈な発言はしないで欲しい。その一言で、しおりの良いところも周りの人達も、みんな否定しているみたいで残念だよ」

明日香の言葉がまっすぐすぎて、自分の考えが恥ずかしくなる。明日香は、こんな私を見捨てないでいてくれる、唯一無二の存在だ。

「ごめん、明日香。明日香の言う通りだね。私がもうちょっと、自分に自信を持てたらいいんだけどね……」

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