初めての to be continued…
11. 芳子
 気が遠くなりそうなほど、深い深いキス。
 このまま食べられてしまうんじゃないかと思ってしまう。
 逃げ腰になる私を、雄大は優しく、でもしっかりつかまえている。

 キスが首筋に移った。
 体がピクッと反応する。
 雄大はフッと笑って、また唇に戻ってくる。
 荒くなった息に、男の人を感じる。
「……可愛い」
 笑いながらキスをする。
 手が、パジャマの上から胸元を探る。
 一番大きなふくらみをすぐに探し当てて、ゆっくりと触っている。

 体の芯が熱くなる。恥ずかしいのに、やめてほしくない。

「ーーーっ!」
 聞いたことのない声が漏れる。
 それが自分のものだとわかるのに、ちょっと時間がかかった。
 雄大が、またフッと笑う。
「もっと聞きたい」
 頬にキスをして、それからまた首筋に。
 いつのまにか、パジャマのボタンは外されて、キャミソールの下から手が入っていた。

 雄大が触れるところが熱い。
 手が熱いのか、私の体が熱いのかわからない。

 体の力が抜けていく。
 雄大が、そっと私を寝かせた。
「……大丈夫ですか?」
 心配そうな顔。
 安心してほしくて、微笑んだ。
「うん……大丈夫」
 雄大も笑ってくれた。
「なんかあったら、ちゃんと言ってくださいね」
 私が頷くと、キスをする。
 雄大の手が、直接胸に触れた。
 体中が火照っていく。
 キスが唇から頬に。耳に。首に。どんどん移っていく。
 その間に、パジャマとキャミソールは脱がされた。

 雄大もTシャツを脱ぐ。
 当たり前だけど、男の人の体だった。
 ドクンと胸が鳴った。
 抱き合って、体と体が触れ合う。
 体温を感じると、ますます火照ってくる気がした。
 
 雄大が、一度体を離して、ブラジャーだけになった私を見る。
 優しくて、でも熱い瞳。
「……可愛い」
 唇を胸元に落として、手は背中に回ってホックを外した。
 ブラジャーを脱がせて、雄大はまた私を見る。
 恥ずかしくて隠そうとした手は、雄大に押さえられた。
「あの……そんな見ないで……」
「ダメ。見せて」
 じっと見られると、本当に恥ずかしい。
「綺麗です……」
 唇から、キスがどんどん降りていく。
 胸元まできて、またじっと見られる。
「雄大、恥ずかしい……」
「大丈夫。綺麗だから」
 雄大はそう言って、口に含んだ。

 体が震える。
 体験したことのない感覚。
 さっきと同じ聞いたことのない自分の声。
 自分が、これからどうなっていくのかわからない。怖い。

 ぎゅっと目を閉じていたら、雄大が頬にキスをして、頭をなでる。
「芳子さん、大丈夫だから、目開けて」
 優しい声だった。
 言われた通りに目を開けると、雄大の顔が目の前にあった。
「怖いですか?」
 心配してくれてる。
 でも、首を横に振りたいけど振れない。
「……さっきは怖くなかったんだけど」
 なんて言ったらいいのかわからない。
「……けど?」
「自分がどうなっちゃうのかわかんなくなって……」
「怖くなった?」
「ちょっとだけ。でも、大丈夫」
 雄大に抱きついた。こうすると、安心するから。
 雄大は、抱きしめて、頭をなでてくれている。
「雄大がね、優しくしてくれてるの、わかるから。だから、大丈夫だよ」
 言った途端にキスされた。深くて、激しいキス。
「そんな可愛いこと言われたら、我慢できない」
 頭をなでていた手は、いつのまにか腰からお尻を触っていて。
 そして、ショーツの中に入ってきた。
「どんな風になっても、芳子さんは芳子さんだから、大丈夫」
 敏感なところに触れられる。
 甘い刺激が、体中に広がった。
「俺が、受け止めるから」
 真剣な顔。
 じっくり見る間もなく、唇を奪われた。



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