一ノ瀬君と克服ミッション


私の手をグイッとつかんでどこかに連れていく。


「ねぇ、沙来どうしたの? 私なんかしたの?」


疑問をぶつけてみるけれど、前を向いてぐんぐんと進み返事をしてくれない。



ふぅ... やっと止まってくれた。

そう思った場所は生徒会室だった。

生徒会室は大きくて、私も沙来を呼びに来た時に入ったきりだった。


ごちゃごちゃになってなくてすごいな....。

私だったらこんなたくさんのプリントたちがあたりに散乱しちゃうよ。
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