隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】
「もう俺に話しかけなくていいから。俺に構わないで」



斎宮くんの言葉全てが胸へと突き刺さる。



そんな…私は、こんなつもりじゃなかったのに…。

なんでっ……どうして、こんなことになってるの。



「いまから、俺と朝桐はただの他人だから」


「……っ」



なにも言えない。

なにも言い返せない。



離れていく斎宮くんを、私にこれ以上繋ぎとめる力はなかった。



「……バイバイ」



斎宮くんの最後の言葉がやけに耳に響いて。



どうすることも出来ない自分の無力さに吐き気を覚えた。



そして斎宮くんは、私の前からいなくなった。



教室に取り残されたのは、喪失感と絶望感。



……最低だっ。

私、斎宮くんのこと傷つけちゃった…。



さっきのあの顔を思い出したら、そんなこと容易に分かる。



私は、斎宮くんとずっと一緒にいたかった。

斎宮くんのことを守りたかっただけなのに……。



どうして私は器用に振舞うことが出来ないんだろう。

どうして上手くこなせないんだろう……。



自分の一番大切なものを壊して、守ったつもりだったのに傷つけた。



「……なんで、いなくっちゃうの……」



悲壮に満ちた声は、誰にも届くことはなかった。
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