エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
メイクが終わったことを知らせるメッセージを送信すると、すぐにふたりがやってきた。
和宏はミニカーを買ってもらったらしくご満悦。
「ママ、きれいだね」
「ありがとう」
わかっているのかいないのか、和宏は褒めてくれる。
「すごくいいよ。うん、最高」
次に宏希さんまでそんなふうに言うので、照れくさくてうつむき加減になる。
「それじゃあ、一式いただこう」
本気なの?
彼が財布を出すので慌てる。
「いえっ、私が」
制服もおもちゃも化粧品もだなんてありえない。
一式は無理でも、口紅くらいなら自分で買える。
「幼稚園の送り迎えにきれいなママが来てくれるとうれしいよなぁ」
「うん!」
ふたりは示しあわせたかのような会話をしている。
「ずっとひとりで頑張ってきたご褒美だと思って」
宏希さんは私の反対を押し切って、強引にカードで支払いを済ませてしまった。
「すみません。今月のお給料から引いてください」
「どうして? これはプレゼント。ほら、次行くよ」