エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

「よく、似合ってる」


そして、なぜか彼が満足げにひと言。

そういえば交際中も、ショッピングに嫌がらずに付き合ってくれて、こうして褒めてくれたっけ。

楽しい思い出ばかりがよみがえる。


「これ、このまま着ていきますから」
「えっ……」


私が戸惑っている間に、彼はテキパキと話を進め、支払いも済ませてしまった。


「ちょっと予定より遅れ気味だぞ。急ごう」
「まだなにかあるんですか?」


尋ねると、ふたりはなにやら目配せしている。
予定ってなに?


「ママには内緒!」


内緒って、和宏もどこに行くのか知っているの?

再び車に乗り込むと、後部座席に並んで座った和宏が妙にニタニタしているのが気になる。


「ねぇ、和宏。なにたくらんでるの?」
「えーっとね――」
「コホン」


和宏が話し始めると、運転している宏希さんが咳ばらいをした。

『言うな』と口止めしているの?
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