側にいて


点滴棒と刹那の手にすがりながら廊下を歩くが

酸素チューブも着けているのに息が苦しくて。

「涙、おいで?」

そう言ってくれる刹那に涙はすがり付いた。

刹那はそんな涙をゆっくりと抱き上げてくれた。

それから肩で息をする涙の背中を擦った。

「しんどいね。滴に会ったらちゃんと診てあげる

から、もうちょっと頑張ろうか。」

そう言う刹那に涙は頷いた。

「せ、つな。」

「ん?」

「あ、りがと。滴は、だいじょうぶかなぁ?」

「ん、大丈夫だと思うよ。」

そう答えてくれる刹那に涙は安心する。

大丈夫だと思っていても、どうしても弱気に

なってしまう。

それは体調が悪いのもあるが、大切な双子の片割

れだからでもあるのだろう。

「...心配?」

そう聞く刹那に涙は頷いた。

「大丈夫だから安心してよ。俺たちがちゃんと

診てるから。」

涙はもう一度しっかりとうなずく。

「あ、そういや滴の側にあいつの仲間たちが居る

よ。会いたがってたよね?」

「ん、でも、...もっと、違う形で、会いたかった

なぁ。」

息が苦しくて途切れ途切れになりながらも言う。

そんな涙を刹那はもう一度しっかりと抱き締めて

涙の点滴棒を持って歩きだした。
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