2月からの手紙
「いびきと寝相だよ。あ、もしかしてエッチな想像しちゃった? 顔真っ赤」
「ちょっ! って、ああっ!」
「あはは、やっと気づいた?」
「嘘、嘘でしょ? え、じゃあ昨日のキ……」
あり得ない!
話している途中でまた唇を塞がれた!
しかも、しかも……!
身の潔白が判明してホっとするやら、完全にからかわれて恥ずかしいやらで困惑を極めた私だったけれど、軽やかに笑うその顔をよくよく見て気付いてしまった。
目の前の男の人が昨日のイケメンスタッフさんで、そして。
クラスメートの小鳥遊 慶だということに。