秘密の恋はアトリエで(前編) 続・二度目のキスは蜂蜜のように甘く蕩けて
 そのとき、がらがらと扉を引く音がして、先生が入ってきた。

「でも、デートとは限らないじゃん。カフェでお茶してても」

「だって、それからふたりで仲良さそうに肩ならべて円山町の方に歩いていったんだよ。ホテル街の。カップルに決まってるって」

 美岬と知香は小声で話していたが、先生ににらまれて話はそこまでになった。
 
 夏瑛は今聞いた言葉を頭のなかでうまく処理することができなかった。

 長い黒髪の美女……ホテル……

 意味がつながったとたん、目の前が真っ暗になった。
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