このままじゃ終われない


教室に着くと心司がもう来ていた。


「…おはよ」


とりあえず声をかけてみる。



「おはよ…」


素っ気ない返事がかえってきた。



はぁ…



「よーっす!心司!夏南!」



こんな時に…



「涼介…あんたはいいよねぇ元気で〜」



「ん?なんだよ〜ったくせっかく夏期講習に俺がきたってのに!なぁ彩ちゃん!」


あ…

彩ちゃん!?


涼介の視線の先にはあたしの前の席の…

市ノ川彩ちゃんがいた。



ちょっとまって、彩ちゃんって…涼介と仲良いっけ?
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