★完結★消えた同級生【玩具の女・続編】
「姫川さ、俺の自殺した元カノの名前、聞いた?」

突然の質問に困惑してしまう…

名前?

「聞いてないけど…」

緋色は珍しく意地悪そうにニヤリとした

「俺の元カノの名前、蒼湖って言うんだよ。如月蒼湖…」

…………

え?

「えぇ!?ちょ、ど、どういう事!?確かブルーも」

「そう。加賀美は全部は知らないんだ。蒼湖と碧依が同一人物なんだって」

「同一人物!?」

ウソ…信じられない!

だって死んだんでしょ?

違うの?

「当時俺たちは、正直付き合ってるなんて言えない関係だった。
俺は蒼湖を脅して、関係を迫っていたんだ…」

え…

緋色がグラスの中の氷をゆらゆら揺らしながら、どこか痛々しい表情をみせる

「俺は、ガキだったから、そうする事でしか蒼湖を縛れなかった…」


沈黙が耳を打った



「でも幸か不幸か、それでも蒼湖は俺を好きになってくれた…
俺は全く気づかなかったんだけど…」

信じられない…

あんなに楽しそうに笑う二人が?


「そういう時、蒼湖は逆恨みされた相手から、無理矢理ヤバい薬を打たれたんだ…理性を殺して、欲望だけが心を支配する麻薬…」


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