愛は惜しみなく与う④
「文句言う割に、ちゃんと来るやん」

「は?うっせ!お前みたいなんでもな!一応女だからなぁ!」


朔はテンパると、早口でいっぱい話す。
なんか、子供相手してるみたいで面白いよな、朔って

わーわー言う朔は置いといて、みんなに行ってきますと言う


正直アイスとかどうでも良くなってきたけど、少し朔と話したい。そんな気分やった



夜だと言うのに、蒸し蒸しとした暑さ


「なんでバイクちゃうの」

「しゃーねーだろ?メンテ中だよ!」


てっきりバイクや思ったら、歩きかいな…コンビニまで徒歩10分くらい

まぁええけどさ


「杏?」

「んーー?」

「……もうしんどくねぇか?」


……えっと?体調?やんな
しおらしくなる朔に戸惑う


「あれから直ぐに…なんか難しい話して、急に気絶したじゃん」


そうそう。
赤羽組の摘発が終わって、今度は泉と一緒に、水瀬のところで話した出来事を、みんなに伝えようと思って話してた


朔のことは解決できたしよかったけど
正直こっちの話は、何も解決できてない
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