愛は惜しみなく与う④
俯く杏様の頬に触れると、温かいものが
「涙が出るほど悲しかったですか?」
私の前では…杏様は全然泣かなかったのに。
ここに来てから、よく泣くんですね…
「…悲しくない!悔しい」
「やり方は不器用ですが…気持ちはわかるでしょう」
「気持ちがわかるからと言って、素直に受け止めれるかは別や!」
まぁなんともストレートな意見。そうですけども…
「私はあなたを泣かせてあげることは出来ませんでした。今からでも遅くないのなら、泣きたいなら泣きなさい。聞いてあげますから」
ほら
そう言うとジトっと睨んだ後に、私の背後に周り、背中にピトッとくっついた
「あたし、弱い?」
「んー強いけど、杏は女の子だからな」
「朔が…あたしに壁作った」
「杏も昔、俺らにそうしたろ。守りたいから突き放しただろ。気持ち分かってやれ」
「なんかムカつく。執事モード…」
「甘えてきたくせに、執事モードに戻れとはいい度胸だな」
可愛い可愛い杏
背中の温もりは手放し難いけど、今は貴方の心が心配だから
「涙が出るほど悲しかったですか?」
私の前では…杏様は全然泣かなかったのに。
ここに来てから、よく泣くんですね…
「…悲しくない!悔しい」
「やり方は不器用ですが…気持ちはわかるでしょう」
「気持ちがわかるからと言って、素直に受け止めれるかは別や!」
まぁなんともストレートな意見。そうですけども…
「私はあなたを泣かせてあげることは出来ませんでした。今からでも遅くないのなら、泣きたいなら泣きなさい。聞いてあげますから」
ほら
そう言うとジトっと睨んだ後に、私の背後に周り、背中にピトッとくっついた
「あたし、弱い?」
「んー強いけど、杏は女の子だからな」
「朔が…あたしに壁作った」
「杏も昔、俺らにそうしたろ。守りたいから突き放しただろ。気持ち分かってやれ」
「なんかムカつく。執事モード…」
「甘えてきたくせに、執事モードに戻れとはいい度胸だな」
可愛い可愛い杏
背中の温もりは手放し難いけど、今は貴方の心が心配だから