愛は惜しみなく与う④
一体なんなんだと呟いた助國さんを不憫におもう。そりゃそうだよな


「ごめん、助さん!大人しくするつもりやってんけど、どーしても今こいつに会っておかなあかんかってん」


杏はうるうると目を潤ませて、助國さんに近寄る。
あれ?杏?そんな技もってたっけ?


かわいさを自覚して、それを発揮してくる杏は、強い。俺ならなんでも許してしまう…


「たち悪いでしょ?あれ、素でやってるんですよ。あーしたら、男の大人は、許してくれるって理解しているんです。ほんと、困ったお嬢様です」


志木さんもため息をついて、やれやれと言った様子

そして予想通り、助國さんは、事情があるなら仕方あるまいと小さく呟いた

おいおい

俺には患者の身体に触ることは許さん!っていってたのに…


ここにきて、患者の身体一番に傷つけたの、杏だけど?


水瀬は未だにベッドの下で転がる



「じゃ、少しの間、助さんは自分の家でくつろいどいて!小一時間したら帰るし!」


杏に背中を押されて助國さんは、廊下へ押し出される。
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